コスタリカ サン・フアリーニョ農園 アナエロビック・ナチュラル

コスタリカ サン・フアリーニョ農園 アナエロビック・ナチュラル
Anaerobic Natural / H15 Hybrid / 1,400 m / 焙煎：シティロースト

ラム酒やモルトを思わせる、洋酒のように厚みのある香りが立ちのぼる一杯です。
カップからふわっと広がるのは、カラメルやモルトの甘く香ばしいニュアンス。そこにジンジャーを思わせるスパイス感が重なり、クリーミーでとろりとした口当たりが続きます。酸味は穏やかで、コクと香りのレイヤーがじっくり楽しめる「個性派スペシャルティ」です。

焙煎士のコメント
「今まで仕入れたスペシャルティの中で一番クセがあります。立ち上る香りはまさにラム酒やモルト。今までにない新しい出会いを求める方におすすめの銘柄です。」

テイスティングノート

• ラム酒を思わせる甘く芳醇な香り

• モルトやカラメルのような香ばしい甘さ

• ほのかにジンジャーを感じるスパイシーさ

• クリーミーで粘性のあるマウスフィール

生産とプロセス
コスタリカ・ウエストバレー、サン・フアリーニョ地区のモデル農園「サン・フアリーニョ農園」。農学者トマス・グティエレス氏と技術者アラン・バルガス氏のチームが、土壌・葉の分析に基づいた“サイエンス×農業”のアプローチで再生した農園です。

品種は、カトゥアイとエチオピア起源エアルームを掛け合わせたF1ハイブリッド「H15」。さび病への強さと、高地の乾いた気候への適応力を備えつつ、エチオピア系らしい豊かな香味を引き出します。

精製は、温度管理された環境での二段階発酵を伴うアナエロビック・ナチュラル。完熟チェリーのみを選別したのち、果肉を残したまま約48時間の発酵を行い、さらに小型タンクで約48時間の嫌気性発酵へ。およそ15日間のアフリカンベッド乾燥と水分値の精密な管理を経て、洋酒感とスパイス感が折り重なる複雑なフレーバーが生まれています。

生産情報

• 精製所・農園：サン・フアリーニョ農園（V&G San Juanillo）

• エリア：コスタリカ／ウエストバレー（サン・フアリーニョ地区）

• 生産者：トマス・グティエレス、アラン・バルガス

• プロセス：アナエロビック・ナチュラル（二段階発酵）

• 規格：スペシャルティグレード（SCA 88.0点）

• 品種：H15（F1ハイブリッド）

• 標高：約1,400 m

• 焙煎度：シティロースト

おすすめの楽しみ方

• ハンドドリップ（中細挽き／お湯92〜94℃、抽出2分30秒〜3分）

• エアロプレスでやや短時間・高濃度抽出し、お湯で割って香りを楽しむ飲み方

• 少量のミルクや豆乳を加え、「ラムミルクコーヒー」のようなイメージでデザート感覚にも

店主より
クセのある洋酒感とスパイス香が好きな方に、ぜひ一度試していただきたい一杯です。