やさしい目覚めの一杯を「マイルドブレンド」で

おはようのコーヒー
朝、カップから立つ湯気を見ていると、少しだけ心がほどけます。
エレガント珈琲の「マイルドブレンド」は、やさしい酸味とまろやかなコク。毎日飲んでも重くならない、暮らし寄りの味に仕立てています。
私は朝はゆっくり体を起こしたい人なので、朝にマイルドブレンドを飲むのが好きです。今日はわが家の淹れ方と、朝の楽しみ方を少し。
マイルドブレンドと、朝ごはん
味の主張が強すぎない分、いろんな朝食に寄り添うのがマイルドの良いところです。
厚切りトースト+有塩バター
バターのコクと小さな塩味が、やさしい酸味をふわっと持ち上げます。
たまごサンド/ゆで卵
たんぱくな味にコクが足され、後口はすっきり。平日向き。
プレーンヨーグルト+はちみつ/グラノーラ
酸味どうしが重なるので、抽出を気持ち薄めにすると心地よくまとまります。
チーズトースト
まろやかさが増すので、カフェオレもおすすめ。
「今日はしっかり食べたいな」という日は、挽きをほんのひと目盛り細かく。味に芯が出て、パンや卵料理と相性が良くなります。
ミルクとも、仲良しです
カフェオレにするなら、ミルク:コーヒー=2:1。マイルドさがふくらみ、パン食の朝ごはんにもよく合います。
香りの余韻(小さな儀式)
淹れ終わってカップを置くと、部屋にコーヒーの甘い香りがゆっくり広がります。
窓ぎわのカーテンが朝日に透けて、台所の木の香りと混ざる感じ。初めの一口の鼻へ抜ける香りで、なんとなくその日一日がうまくいくような気がしてきます。
10分でできる、わが家の淹れ方
◆豆:中挽きで24g(2杯分)
◆お湯:320ml、92〜94℃
◆手順:
ペーパーに粉を入れ、粉がしっとりする程度のお湯で30秒蒸らし。中心から外へ、静かに2〜3回に分けて注ぎます。抽出は2分 〜 2分30秒が目安。
◆ひと工夫:
濃ければ挽きを少し粗く、薄ければ少し細かく。次回“ひと目盛り”だけ動かすと失敗が減ります。
◆一番のコツは「キチキチしないこと」
ハウツー動画などを見ていると“厳密にやらないと”と思いがちですが、サッと丁寧にいれる心持ちで十分です。続く淹れ方が、いちばんおいしい淹れ方。
道具のはなし(無理なく続く形をつくる)
手回しのミルも味があって良いのですが、「おいしいけれど挽くのが負担」だと、どうしても続きません。
私はカッター式ではなく、ステンレス臼(コニカル)式の充電タイプを愛用しています。粒がそろいやすく、スイッチひとつであっという間。早く沸く電気ケトルと合わせると、仕度から片付けまで10分以内。忙しい朝ほど、この“ちょっとの時短”がコーヒーを淹れる習慣作りの助けになります。
店主より、ひとこと
「続けられる淹れ方が、いちばんおいしい淹れ方」だと思っています。肩の力を抜いて、今日の加減でどうぞ。うまくいった日も、そうでない日も、その一杯があなたの味になります。